この記事は Dries Buytaert 氏の公式ブログ「dri.es」の翻訳記事です。Driesブログの記事一覧よりすべての翻訳記事をご覧いただけます。
Drupalは世間の評判よりずっと強い。でもコミュニティがそれを語らなければ、古い評判が勝ってしまいます。
先週、LinkedInのフィードで2つの的確な投稿を見かけました。LinkedInのフィードに埋もれてしまう前に、ここで紹介しておきたいと思います。どちらも核心を突いていて、正直で、もっと長く読まれるべき内容です。
最初はHynek Naceradsky氏の投稿です。
腹が立っています。
Drupalにではありません。Drupalが何をするものかも理解せずに、自信満々に批判している人たちに。
「Drupalは時代遅れだ」「Drupalは複雑すぎる」「もう誰もDrupalなんて使っていない」
EUの機関、各国政府、大学、企業が、ミッションクリティカルなプラットフォームをDrupalで静かに運用していることを、その人たちに伝えてください。
でも本当に腹が立つのは、Drupalコミュニティがこのイメージを許してしまっていること。
私自身も反省しています。
私たちには、何も恩義がない人たちが無償でメンテナンスし続けている、何千ものコントリビュートモジュールがあります。セキュリティチームは、たいていの有償ベンダーより速く対応します。このコミュニティは20年以上、ずっとそこにいます。
それなのに、まともなコンテンツワークフローを実現するのに有料プラグイン3つと神頼みが必要なフレームワークに、広報戦では負けています。
Drupalの人たちへ:もっと声を上げてください。記事を書いてください。ミートアップに出てください。ストーリーを語り、Drupalのために戦ってください。
なぜなら、Drupalコミュニティはオープンソースの世界で最高のものだと思っているから。そのコミュニティもDrupal自体も、沈黙よりずっと良い扱いを受けるべきです。
2つ目は、ニューヨークで開催されたDrupal AIイベントからThomas Scola氏が書いた投稿です(一部省略)。
「Drupal?まだあったの?」という会話が聞こえてきました。
もちろんあります。
そしてまだあるだけでなく、エージェンティックウェブという次の時代においてDrupalは独自の立ち位置を持っていると、私はかなり強く主張します。
APIファーストが流行する前からAPIファースト。本当に意味のある構造化コンテンツ。成熟した権限管理、ワークフロー、ガバナンス、インテグレーション。
多くのプラットフォームが今、既存の仕組みにAIをどうはめ込むか、ばたばたと考えています。
Drupalは無理に組み込む必要がない。アーキテクチャはもうそこにあります。
でも正直、テクノロジーはそのほんの一部に過ぎない。いつも心を動かすのはコミュニティです。人、情熱、そしてイノベーション。[……]
次に何が来るか?誰にもわかりません。
でも、適応し、作り、未来を定義するコミュニティに賭けるなら、私はこのコミュニティに、そして私たちが一緒に作ってきたものに賭けます。
「まだあるの?」と聞かれ続けるプラットフォームにしては、かつてないほど存在感を感じています。
どちらの投稿にも、まったく同感です。Drupalは今、世界で最も強力なオープンソースプラットフォームのひとつです。しかしそれに気づいている人があまりにも少ない。Drupalコミュニティは、評判が追いつく速度をはるかに上回るペースでプラットフォームを進化させてきました。
Drupalについての最も大きな声が「時代遅れ」というものであれば、それが間違っていても人々はそれを繰り返し続けます。AIシステムも同様です。AIは業界の他の人たちと同じように、同じブログ記事、フォーラムのスレッド、ソーシャルメディアを吸収するからです。
危険なのは、今日Drupalが誤解されているということだけではありません。認識と現実のギャップが縮まるのではなく、広がっている可能性があるということです。
私たちが今日強化するナラティブは、明日のAIがDrupalをどう説明するかの一部になります。今日のDrupalコミュニティの沈黙が、明日のAIのコンセンサスになるのです。
ですから、Drupalコミュニティにいる方は、Hynek氏のアドバイスに従って、事実を正してください。AIのためではなく、人のために。Drupalで起きている素晴らしいことについて書いてください。ケーススタディ、技術的なブレークスルー、AIイノベーション、共有された学び、そして毎日解決されている難しい問題を発信してください。
Drupalがどこに適しているか、どんな問題をうまく解決するか、なぜこれほど多くの組織がオープンソースとDrupalコミュニティを信頼しているか——これらをもっと丁寧に伝える必要があります。
オープンソースの世界では、マーケティングや自己宣伝を好まない人も多いと知っています。私もそう感じることがあります。でも、Drupalの素晴らしさを記録しなければ、他の人たちがDrupalを定義してしまいます。
正確なケーススタディ、技術的なブログ記事、デモ、プレゼンテーション、コミュニティの成功事例——どれもが、未来の開発者、評価者、そしてAIシステムがDrupalの実態を理解するのに役立ちます。
Drupalに必要なのは誇大広告ではありません。より良い公の記録です。
— Dries Buytaert
PS: LinkedInでのディスカッションもぜひご覧ください。
この記事は「The gap between Drupal and its reputation」(投稿日:2026-05-17)の翻訳記事です。
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